リモート吹奏楽で『アルヴァマー序曲』

Tuba由良です。
2020年はコロナの影響を受けて
たくさんの演奏機会が失われた1年でしたが、
一方でインターネットを利用したリモート企画が
活性化した1年でもありました。
コンサート、レッスン、トークイベント、マスタークラス、
などなど、これまでリアルで行われていたものが
発達したインターネットのおかげで家に居ながら
企画・参加できるというのは、
すごい時代になったと思います。
例えば私も昨年6月に開催された
『インターナショナル・ユーフォニアム・テューバ・フェスティバル』
という国際イベントへZoomとSlackを使って参加しました。
世界のユーフォ・テューバ奏者のレクチャーを受けたり、
リモートでアンサンブルしたり、と楽しい数日間で、
その時の様子をBESブログにレポートしています。
IET Festival 2020
http://bes911.blog71.fc2.com/blog-entry-973.html
そして今回は、『Otodémie/オトデミー』という組織による、
参加型リモート吹奏楽『Virtual Orchestra Project』に参加し、
吹奏楽の名曲『ジェイムズ・バーンズ / アルヴァマー序曲』を
演奏した事の話です。
Otodémieさんとは、
吹奏楽の聖地『普門館』が2018年11月に閉館する際、
SNS上で呼びかけて集まった『ラスト普門館音楽隊』が
そもそもの始まりで、その後2019年1月から、
「夢実る音が、響く場所。」というコンセプトのもと、
Otodémieとして本格的な活動を開始したそうです。
Otodémie ホームページ
https://otodemie.wixsite.com/virtual?lang=ja
Otodémie YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCXMQqaiacULiIFN0Rgj8Lbw
これまで既に
We Are the World
さくらのうた
オーメンズ・オブ・ラヴ
アルメニアン・ダンス Part I
という4つの作品を動画で形にされていて、
いずれもYouTubeで観賞できます。
僕はというと、
元々このOtodémieさんを全然知らなかったのですが、
たまたま昨年11月にSNS上で、
『リモート吹奏楽 参加者募集中』みたいな書き込みを見かけ、
あまり深く考えず応募してみた、というのが参加の経緯です。
演奏するのは、吹奏楽の名曲として
日本でも昔から多くの人に演奏されている、
ジェイムズ・バーンズ作曲のアルヴァマー序曲。
アルヴァマー序曲 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/アルヴァマー序曲
僕は高校の吹奏楽部でテューバを始めてから
かれこれ20年ちょっとになるのですが、
その大半がアンサンブルとオーケストラでの
活動のため吹奏楽経験は少なく、
このアルヴァマー序曲も知ってはいたものの
演奏するのは今回が初めてでした。
楽譜が送られてきてザッと眺めてみると、
『これぞ吹奏楽のテューバパート!』って感じの
シンプルな譜面で、なんだかホッとした自分がいます(笑)
参加してみて驚いたのは、
事前の準備と収録の取りまとめがとてもしっかりされている事。
中でも、奏者が演奏を収録する際に必須のクリック音源は、
細かくテンポとアゴーギグが設定されていて、
『こんな事ができるのか!』と軽く衝撃でした。
また今回は、
汐澤安彦&東京佼成ウインドオーケストラによる、
快活なテンポでの演奏をめざした『faster版』と、
作曲者であるバーンズ&東京佼成ウインドオーケストラによる、
しっかり歌い込んだ骨太演奏の『slower版』の、
2種類がつくられています。
(Tubaは上下にパートが分かれるため、
そのどちらも収録したため計4テイク)
長くなりましたが、
下記から両バージョンとも聴けますので、
是非お楽しみいただければ幸いです。
アルヴァマー序曲 [faster]
(汐澤安彦氏による演奏へのオマージュ版)
https://youtu.be/A6A8Pk9ob3Y
アルヴァマー序曲 [faster]
(ジェイムズ・バーンズ氏による演奏へのオマージュ版)
https://youtu.be/3HxNBlL4mEo
テューバ 由良
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