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Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

ハイトーンへの憧れ。

それは、トランペット吹きからテューバ吹きまで、金管プレーヤーなら誰もが(少なくとも一度は)抱くものではないでしょうか。

かくいう自分もハイトーン大好きで、ジャズやファンクなどでダブルハイの音域をスコーンと鳴らした録音を聴いているとシビれます。
メイナード・ファーガソンやウェイン・バージェロン、アルトゥーロ・サンドヴァルにも、一時期すごくハマりましたね。

ただ、クラシック作品では、そんな音域を使うのはそれこそバロック期のトランペットくらいなもの(ヴァルヴ・システムが開発された古典派以降の作品は全体的に低域化)で、一般的によく耳にするもののひとつに、ブランデンブルグ協奏曲第2番が挙げられます。




この完璧なパフォーマンスをご披露くださったのは、云わずと知れた名手であり名教師、ラインホルト・フリードリヒ氏です。
アンコールでは、ラストの1発をHiFに変えるという最高にスッキリさせてくれるオマケつき(カタルシス…とまでは流石に言い過ぎ?)。
たまりません。

そのほかにもハイトーンが聴ける作品はまだまだありますが、ここではもうひとつだけご紹介。
ジャズとクラシックのどちらもこなす天才プレーヤー、ウイントン・マルサリスのアルバム『クラシック・ウイントン』で初めて聴き、脳天にピーンと突き刺さった衝撃を今でも忘れません。
ハイドンはハイドンでも、知名度バツグンのヨーゼフさんではなく、その弟のミヒャエルさんが書いたトランペット協奏曲で、1楽章からハイトーンだらけで中間あたりではHiAが出てきます。
そんなただでさえキツイ曲を、さらに通常よりも遥かにスローテンポで吹き切っちゃってるのが下記動画です。



若干22歳、モーリス・アンドレの後継者として世界を股にかけるルベン・シメオくんです。
ここ数年何度か来日しており、日本でもすっかり有名になりました。
テクニックが先に出る印象でしたが、この動画を見て考えを改めた次第です。
この安定感と歌心、ただただ素晴らしい。
ちなみにHiAへ繋がるフレーズは、3:44あたりからどうぞ。

うーん…ハイトーン、いいですねぇ。

Tuba 由良
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