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Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

楽器を始めて1年もしないうちに、ジョンフレッチャーの名盤『LE TUBA ENCHANTEE~魔法のテューバ~』に出会えた事は、本当に幸運でした。
軽やかなタッチながら、芯の太い濃密でまろやかな美しい音色と、歌心に満ち溢れた表現。
高校生だった自分にとってその衝撃は大きかったのを、今でもついこないだの事のように覚えています。
特に、そのCDの3曲目に入っていた『夕星の歌(R.ワーグナー)』がとても気に入り、CDよりも低い調の編曲で初のソロコンに臨んだのも、良い思い出です。

そしてCDの冒頭を飾るのが、多重録音を駆使したフレッチャーのひとり四重奏による『くるみ割り人形より序曲(P.I.チャイコフスキー)』。
この多重録音自体も、僕にとっては大きな驚きでした。
Tubaという楽器を使って、メロディから伴奏まですべてひとりで吹きこなし音楽にしてしまうというのは、吹奏楽でマーチのリズムを一生懸命練習していた自分からすると、全く考えられない事だったのです。
ジョンフレッチャーの時代、つまり今からおよそ35年前となると、きっと多重録音する事自体も容易ではなかったのではないでしょうか。

そんな、自分にとって宝物と呼べるCDとの出会いからいつの間にやら16年。
最近では、録音はワンタッチ、また多重録音の作業自体も素人がPC上で手軽にできちゃう時代になりました。

で、『いつか四重奏で吹いてみたいなぁ』と思って買った楽譜があったので、自分でちょっと多重録音を試してみたところ、これが実に難しい。
自分のリズム感やコントロールの甘さを痛感する事となり、大変良い勉強になっていますし、面白いです。
ちなみにその演奏の一部がこちら。
    ↓
 jumbos.mp3
録音したまま全く加工せず生のまま4パート重ねただけというシンプルさです(笑)

いきなり四重奏はハードルが高かったようなので、デュエット曲集なんかを地道にやって鍛えようかなと。
あと、今後はリバーブなんかのお化粧テクも覚えていきたいなと思っています。

Tuba由良
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