第8回定期より -オブリヴィオン-
第8回定期演奏会を終えて、早くも1ヶ月以上が経ちました。
ゆっくりインターバルを取る間もなく、明後日は、『音楽の祭日2015 in みんぱく』に出演します。
BESとしては初となる大阪での演奏。
お時間許す方は是非、聴きにお越しください。
さて今回の定期でも、お客様に楽しんでいただいた曲の中から、
いくつかを選んでYouTubeにアップしています。
まず本日は、フリューゲル2本にスポットライトを当て好評を博した、
アストル・ピアソラ作曲の「オブリヴィオン」をお届けしましょう。
アルゼンチン生まれの作曲家であり、バンドネオン奏者であったタンゴの革命児ピアソラは、少年の頃からニューヨークでジャズに親しみながら、バンドネオン奏者として活動していました。
アルゼンチンに帰国してしばらく活動した後、タンゴに限界を感じ、「モーツァルトのような美しい曲を書きたい」とパリで作曲を学びますが、そこで作曲の師匠から「タンゴこそあなたの原点よ」と指摘されタンゴの普及に目覚めます。
「タンゴの破壊者」などと酷評されながらもエレキギターやシンセサイザーを取り入れるなど、生涯自分のタンゴを追及し続け、1992年に71歳でこの世を去りましたが、ピアソラの作品は近年ますます人気が高まっており、日本でもテレビCMやBGMなどでよく使われています。
タンゴをルーツとしながらクラシックやジャズの要素を加えたその作風は、3・3・2というタンゴ特有の一定のリズムの中に、親しみやすさと情熱が交錯(こうさく)するメランコリックなメロディが特徴的です。
現在、ピアソラは、タンゴの可能性をローカルな音楽から世界的にメジャーなジャンルへと押し上げた功績が、国際的に高く評価されており、「リベルタンゴ」「アディオス・ノニーノ」「ブエノスアイレスの四季」「天使の組曲」といった代表作をはじめ、およそ200におよぶ作品が様々な楽器により演奏されています。
「オブリヴィオン」とは「忘却」の意味で、元々はイタリア映画「ヘンリー4世」のためのテーマ音楽として作曲されたものですが、映画そのものはあまりヒットしなかったそうです。
しかしその後、このオブリヴィオンは「ジュブリ」というフランス語の歌詞で歌われ、世界的に広く知られるようになりました。
(歌詞一部抜粋)
夜更けに、マホガニーのバーの片隅で
ヴァイオリンが、再び奏でる
そう、わたしたちのメロディーを
けれども、わたしは忘れる…
時は短く感じられる
私のいのちの輪郭をなぞるあなたの指
目も向けず、恋人たちは離れる
駅のプラットホームで、わたしは忘れる…
https://youtu.be/nbqmWG0URdk
Tuba由良
ゆっくりインターバルを取る間もなく、明後日は、『音楽の祭日2015 in みんぱく』に出演します。
BESとしては初となる大阪での演奏。
お時間許す方は是非、聴きにお越しください。
さて今回の定期でも、お客様に楽しんでいただいた曲の中から、
いくつかを選んでYouTubeにアップしています。
まず本日は、フリューゲル2本にスポットライトを当て好評を博した、
アストル・ピアソラ作曲の「オブリヴィオン」をお届けしましょう。
アルゼンチン生まれの作曲家であり、バンドネオン奏者であったタンゴの革命児ピアソラは、少年の頃からニューヨークでジャズに親しみながら、バンドネオン奏者として活動していました。
アルゼンチンに帰国してしばらく活動した後、タンゴに限界を感じ、「モーツァルトのような美しい曲を書きたい」とパリで作曲を学びますが、そこで作曲の師匠から「タンゴこそあなたの原点よ」と指摘されタンゴの普及に目覚めます。
「タンゴの破壊者」などと酷評されながらもエレキギターやシンセサイザーを取り入れるなど、生涯自分のタンゴを追及し続け、1992年に71歳でこの世を去りましたが、ピアソラの作品は近年ますます人気が高まっており、日本でもテレビCMやBGMなどでよく使われています。
タンゴをルーツとしながらクラシックやジャズの要素を加えたその作風は、3・3・2というタンゴ特有の一定のリズムの中に、親しみやすさと情熱が交錯(こうさく)するメランコリックなメロディが特徴的です。
現在、ピアソラは、タンゴの可能性をローカルな音楽から世界的にメジャーなジャンルへと押し上げた功績が、国際的に高く評価されており、「リベルタンゴ」「アディオス・ノニーノ」「ブエノスアイレスの四季」「天使の組曲」といった代表作をはじめ、およそ200におよぶ作品が様々な楽器により演奏されています。
「オブリヴィオン」とは「忘却」の意味で、元々はイタリア映画「ヘンリー4世」のためのテーマ音楽として作曲されたものですが、映画そのものはあまりヒットしなかったそうです。
しかしその後、このオブリヴィオンは「ジュブリ」というフランス語の歌詞で歌われ、世界的に広く知られるようになりました。
(歌詞一部抜粋)
夜更けに、マホガニーのバーの片隅で
ヴァイオリンが、再び奏でる
そう、わたしたちのメロディーを
けれども、わたしは忘れる…
時は短く感じられる
私のいのちの輪郭をなぞるあなたの指
目も向けず、恋人たちは離れる
駅のプラットホームで、わたしは忘れる…
https://youtu.be/nbqmWG0URdk
Tuba由良
スポンサーサイト