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Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

中国ブラ歩き、今日は西安の1回目。

西安は古くは長安と呼ばれ唐の時代まで2000年近く中国の政治と経済の中心都市であり、シルクロードの基点として栄えた都市です。また、その碁盤の目の都市デザインは平城京(奈良)の町づくりのもとになりました。上海や、北京から西安に行くと、明らかに違う人種(特にイスラム系)の人が増え、またこの地方では米がとれなかったこともあり、麺中心の食事になり、違う中国に来たなということを強く感じます。西安の街自体もいろいろ見所がありますが、西安近郊で一番有名なのは兵馬俑ですので、まずここから。

兵馬俑は今から約2200年前に中国に初めて統一王朝を打ち立てた秦の始皇帝が自分の死後も守ってもらえるように粘土で作った軍隊を埋めたものです。下の写真は大きな体育館の屋根のようなのをかぶせた発掘現場で、周囲が見学通路となっており、壁に沿って小さく見えるのが見学する人です。

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土像は全部で8000体の兵隊、戦車が100台ほど、馬が600体ほどあり、みんな当時の敵の方向である東を向いて埋められています。大きさは等身大。
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最近の研究では様々な民族の混成部隊であったこと、全員が違う顔で、なおかつ彩色されていたということで、その規模、技術とそれを実現させた権力と執念にただ驚かせられます。製作は始皇帝が皇帝となってほどなくしてから始まり38年、のべ70万人がその作業にあたったということです。

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立てひざの射手
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こちらは立ち姿の射手
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四頭立て馬車1
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四頭立て馬車2
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最近の発掘では軍隊だけでなく宮殿や、芸人、文官なども発掘されているので、始皇帝は自分の生前の生活をそのまんま来世に持っていこうとした可能性があると考えられているそう。とにかく、西安を訪問するチャンスがあるならぜひ見てください。


さて、今度は兵馬俑の近くにある華清池を紹介します。
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華清池2
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華清池3
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なんで華清池が有名になっているかというと、唐の玄宗皇帝がこの地に楊貴妃のために華清宮を造営して、楊貴妃が入ったという温泉(専用の浴槽)が残っているからです。

中国人に大人気の楊貴妃の像、いつも人だかりがしていて、写真を撮るだけでなく、触っている人も多い。
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これがその楊貴妃専用の海棠湯
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え、これが! というくらい特別大きくもなく、兵馬俑を見た後だとちょっとがっかり感があります。なので、順番としては華清池を見てから兵馬俑に行くのをお勧めします。

Tp. 福森
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