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Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

ユーフォニアム担当の石田です。

「劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」観てきました!映画館の大画面と大音響で楽しむ「響け!」はすごく良かったです。

これから観に行かれる方にオススメなのは、前の方の席です。音の迫力が前の席の方がすごいですから。


以下の感想はネタバレを含むので、下の方に書きますね。























新規シーンは多数あり、セリフの改変や、シーンの変更もいろいろとあった(それについてはネット上で指摘されているので省略)。モブキャラについては声優の変更もあったのではないだろうか。

私は2回観に行った。1回目は初日の初回に、2回目は昨日の夜に。
実は1回目のときはテレビ版との違いに気を取られて、全体を楽しむことがあまりできなかったのだ。

特に声優さんの演技の違いが気になった。とりわけ主役の久美子・麗奈の声のトーンが全編を通して低すぎるのではないかと感じられた。

しかし2回目を観て納得した。劇場版ではストーリーをシリアス一本に絞ったんだろうなと。テレビ版では久美子が葉月や緑輝と仲良くなって、おずおずと麗奈に近づくシーンが微笑ましく描かれていたり、日常的なふわふわしたシーンがあったりしたが、そういったシーンはほとんどカット。マンガ的に笑えるシーンなどは省かれ、弱小吹奏楽部が滝先生の指導により一丸となってコンクールを目指すという軸が久美子と麗奈を中心として描かれるようになった(ただし葉月の恋愛については触れられている)。

劇場版ではそのシリアスドラマに合うように、久美子と麗奈の声の演技を変えたのであろうと解釈した。ちなみにサンフェスでの梓の声も大きく変わっていた。テレビ版では久しぶりに会った友達との会話を楽しむようにトーンが高く早口だった梓が、劇場版ではトーンが低く落ち着いた口調で喋っていた(女子高生のキャピキャピ感をあえて排除したような)。

そのほかBGMも全部違っていた。テレビ版では同じ曲が繰り返し使われていたが、劇場版ではそのシーンごとに新しい曲となっていたように思う。ただし大吉山やコンクール結果発表シーンのBGMはテレビ版のものをアレンジしたニューバージョンという雰囲気の曲で、違和感は少なかった。

マーチング(ライディーン)のシーンが長くなり、(サントラに入っているフルバージョンではないが)曲の最後まで聴くことができる。映像には多数の新規シーンが挿入されている。久美子のアップになった顔が超マジ(劇画風)だったのでびっくりした。あいかわらず楽器を演奏するメンバーの運指は曲にぴったり合っている。

一番の見所はコンクールでの演奏シーンである。これは制作に気合が入っている!!「プロヴァンスの風」はテレビ版との変更を見い出せなかったが、「三日月の舞」はテレビ版での演奏箇所より少し前から演奏が見られるようになった。アクションの大きい打楽器奏者の演奏は特に目を引くが、木管奏者たちの演奏シーンもコンクールでのメンバーの一体感や緊張感が捉えられていて、たいへん素晴らしい。

エンディングは映像と音楽ともに完全に新規のものであった。止め絵によるエピローグ、スタッフロール、そしてTRUEさんの歌&吹奏楽伴奏による「DREAM SOLISTER Movie Ver.」、この3つが同時に流れるのだから、鑑賞するのがたいへん!!止め絵も音楽もしっかり楽しみたいし、スタッフロールも読みたいから、どこに集中していいかわからない。

止め絵にはコンクール終了後の楽しげな光景が次々と出てくる。また吹奏楽をバックに高らかに歌うTRUEさんのドリソリはとてもヨイ!!テレビ版オープニングよりもテンポが遅いぶん、歌詞を大切にして、より感情を込めて歌っていらっしゃるように思えた。

「劇場版 響け!」は、1回目よりも2回目と、観るごとに新しい発見があり、楽しめる作品であった。

ということはもう数回は観ないといけないな!?


今日のまとめ
劇場版「響け!」は総集編であり別作品である。
何回も観て楽しみたい!


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