『ロンドンの小景』をたずねて① ~日本出国~
第10回記念定期演奏会まであと2週間を切りました。
寒さ深まるなか、練習に準備にとメンバー一同余念がありません。
さて、最近は練習記録が主となっているこのブログですが、本日から6回にわたり「『ロンドンの小景』をたずねて』と題して、今年の10月22日(日)~10月28日(土)に敢行したイギリスひとり旅の紀行文(というほどのものでもない雑文)を綴りたいと思います。
文字通り「第10回記念定期のメインプログラムである『ロンドンの小景』でゴードン・ラングフォードが描いた風景を、実際に自分の目で見る」という事だけが目的の短い旅です。
ザックリとした行程はこんな感じでした。
10/22(日) 日本時間23:45 日本出国(ドバイ経由)
10/23(月) 現地時間12:30 イギリス入国、午後ロンドン市内観光、オペラ座の怪人鑑賞
10/24(火) コッツウォルズ日帰りツアー参加
10/25(水) ロンドン市内観光、ロンドン・フィル鑑賞
10/26(木) カンタベリー観光、ロンドンYAMAHA訪問
10/27(金) 現地時間14:30 イギリス出国(ドバイ経由)、午前ロンドン市内観光
10/28(土) 日本時間18:00 日本帰国(そのままBES練習へ)
それではまず、10/22(日)からどうぞ。
【2017/10/22 イギリスへ向け出発】

台風21号が関西に最接近した10/22は、僕の所属する京都市民管弦楽団の第96回定期演奏会の本番日でした。
コンサート自体を中止すべきではないかと危ぶまれましたが、なんとか予定通り開催でき、おかげさまで1,000名以上のお客様にご来場いただきました。
ちなみにプログラムは、ソリストに並河寿美さん(ソプラノ)と松本薫平さん(テノール)を、指揮に井村誠貴さんをお招きし、プッチーニのアリアセレクション(&前奏曲)とニールセンの交響曲第4番という、アマオケでは比較的珍しい内容。
プッチーニではTubaはほとんど吹くところがないもので、舞台上に居ながらソリストの美しい歌声にウットリ…。
打って変わって、ニールセンはTubaがオイシイ作品で、若干のミスはありましたが伸び伸び吹くことが出来ました。
コンサートが無事終わり、ホールの楽屋を出たのが大体16:30ごろだったでしょうか。
朝より益々勢いを増す雨風に、傘を差しても身体と楽器はビショビショです。
23:45関西国際空港離陸予定の飛行機を取っており、打ち上げ(ここからが真の本番とも…)に少しだけ参加しようと当初は考えていたのですが、1週間ほど前から天気予報を見るたびイヤ~な予感がしていたため、やむなく今回は打ち上げ欠席に切り替えたのでした。
その予感は的中。
実は午前のリハーサルから午後の本番までの間に、今回の旅行を予約したお店から『お客様の乗る便は、予定より2時間早く離陸することになりました』との電話連絡を受け、終演後は大急ぎで空港に向かわなければならないことに。
元々は、
20:30 京都駅発 はるか59号
21:55 関西空港着
23:45 出国 エミレーツEK0317
というスケジュールでしたが、はるかも全線運休してしまったため、
18:40 京都駅発 リムジンバス
20:08 関西空港着
21:45 出国 エミレーツEK0317
という形で急遽リスケジュールし、バタバタと移動。
(前夜のうちに90%荷造りしてあったのが功を奏しました。妻に感謝)
リムジンバスの中では、『強風で関空への連絡橋が通行できないのではないか』とヒヤヒヤしながらも、無事空港に到着しスムーズにチェックイン&手荷物検査を完了しました。
よく考えたら朝ごはん以降なにも食べていなかった事にふと気づき、空港内で見つけたラーメンを注文すると…

しょうゆラーメン(¥650か¥700だったかな?)
隠しきれないインスタント感にレトルト具材を申しわけ程度のせた、素晴らしい一杯が着丼。
ああ、地元は伏見に軒を連ねる名店の数々、あの味を食べてから日本を発ちたかった…。(1週間で帰ってくるくせに大袈裟な)
『空腹は最高のスパイス(byソクラテス)』の名言が脳裏をよぎる中、結局のところ美味しくいただいちゃう自分が居るのでした。
そして21:45、いよいよ離陸です。
台風の直撃をリアルに体感できる強烈な機体揺れで、ベルトサインが消えたのは結局30分くらい経ってからだったでしょうか。
若干の酔いがあったため、それを打ち消すために仕方なく、飲みたくもないビールを注文。毒を持って毒を制す理論の応用で、酔いには酔いで対抗するしかないのです。
ツラいです。
いや~、たっぷりTubaを吹き終えたあとのノドに染みる旨さは、やはりたまりません。

ベルト解除後早々に機内食が配られるとは予想しておらず、『だったらさっきラーメン食べるんじゃなかった』と若干悔やみつつも、結局のところ美味しくいただいちゃう自分が居るのでした。(Part2)
機内では、『おくりびと』『チアダン』『3月のライオン』など邦画を楽しみつつ、まどろみつつ、経由地のドバイまでおよそ10時間をのんびり。(というか持て余す)

予定通りの時刻にドバイに着いたは良いものの、日本を2時間早く出た分ドバイでのトランジットが2時間延び、結局空港で5時間の滞在を余儀なくされました。
気のせいかやや蒸し暑さみたいなものを感じましたが、特にトラブルもなく、そのままロンドンはヒースロー空港行きの便に乗り換え、いよいよイギリスへと向かうのでした。
『ロンドンの小景』をたずねて② につづく
Tuba 由良

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寒さ深まるなか、練習に準備にとメンバー一同余念がありません。
さて、最近は練習記録が主となっているこのブログですが、本日から6回にわたり「『ロンドンの小景』をたずねて』と題して、今年の10月22日(日)~10月28日(土)に敢行したイギリスひとり旅の紀行文(というほどのものでもない雑文)を綴りたいと思います。
文字通り「第10回記念定期のメインプログラムである『ロンドンの小景』でゴードン・ラングフォードが描いた風景を、実際に自分の目で見る」という事だけが目的の短い旅です。
ザックリとした行程はこんな感じでした。
10/22(日) 日本時間23:45 日本出国(ドバイ経由)
10/23(月) 現地時間12:30 イギリス入国、午後ロンドン市内観光、オペラ座の怪人鑑賞
10/24(火) コッツウォルズ日帰りツアー参加
10/25(水) ロンドン市内観光、ロンドン・フィル鑑賞
10/26(木) カンタベリー観光、ロンドンYAMAHA訪問
10/27(金) 現地時間14:30 イギリス出国(ドバイ経由)、午前ロンドン市内観光
10/28(土) 日本時間18:00 日本帰国(そのままBES練習へ)
それではまず、10/22(日)からどうぞ。
【2017/10/22 イギリスへ向け出発】

台風21号が関西に最接近した10/22は、僕の所属する京都市民管弦楽団の第96回定期演奏会の本番日でした。
コンサート自体を中止すべきではないかと危ぶまれましたが、なんとか予定通り開催でき、おかげさまで1,000名以上のお客様にご来場いただきました。
ちなみにプログラムは、ソリストに並河寿美さん(ソプラノ)と松本薫平さん(テノール)を、指揮に井村誠貴さんをお招きし、プッチーニのアリアセレクション(&前奏曲)とニールセンの交響曲第4番という、アマオケでは比較的珍しい内容。
プッチーニではTubaはほとんど吹くところがないもので、舞台上に居ながらソリストの美しい歌声にウットリ…。
打って変わって、ニールセンはTubaがオイシイ作品で、若干のミスはありましたが伸び伸び吹くことが出来ました。
コンサートが無事終わり、ホールの楽屋を出たのが大体16:30ごろだったでしょうか。
朝より益々勢いを増す雨風に、傘を差しても身体と楽器はビショビショです。
23:45関西国際空港離陸予定の飛行機を取っており、打ち上げ(ここからが真の本番とも…)に少しだけ参加しようと当初は考えていたのですが、1週間ほど前から天気予報を見るたびイヤ~な予感がしていたため、やむなく今回は打ち上げ欠席に切り替えたのでした。
その予感は的中。
実は午前のリハーサルから午後の本番までの間に、今回の旅行を予約したお店から『お客様の乗る便は、予定より2時間早く離陸することになりました』との電話連絡を受け、終演後は大急ぎで空港に向かわなければならないことに。
元々は、
20:30 京都駅発 はるか59号
21:55 関西空港着
23:45 出国 エミレーツEK0317
というスケジュールでしたが、はるかも全線運休してしまったため、
18:40 京都駅発 リムジンバス
20:08 関西空港着
21:45 出国 エミレーツEK0317
という形で急遽リスケジュールし、バタバタと移動。
(前夜のうちに90%荷造りしてあったのが功を奏しました。妻に感謝)
リムジンバスの中では、『強風で関空への連絡橋が通行できないのではないか』とヒヤヒヤしながらも、無事空港に到着しスムーズにチェックイン&手荷物検査を完了しました。
よく考えたら朝ごはん以降なにも食べていなかった事にふと気づき、空港内で見つけたラーメンを注文すると…

しょうゆラーメン(¥650か¥700だったかな?)
隠しきれないインスタント感にレトルト具材を申しわけ程度のせた、素晴らしい一杯が着丼。
ああ、地元は伏見に軒を連ねる名店の数々、あの味を食べてから日本を発ちたかった…。(1週間で帰ってくるくせに大袈裟な)
『空腹は最高のスパイス(byソクラテス)』の名言が脳裏をよぎる中、結局のところ美味しくいただいちゃう自分が居るのでした。
そして21:45、いよいよ離陸です。
台風の直撃をリアルに体感できる強烈な機体揺れで、ベルトサインが消えたのは結局30分くらい経ってからだったでしょうか。
若干の酔いがあったため、それを打ち消すために仕方なく、飲みたくもないビールを注文。毒を持って毒を制す理論の応用で、酔いには酔いで対抗するしかないのです。
ツラいです。

ベルト解除後早々に機内食が配られるとは予想しておらず、『だったらさっきラーメン食べるんじゃなかった』と若干悔やみつつも、結局のところ美味しくいただいちゃう自分が居るのでした。(Part2)
機内では、『おくりびと』『チアダン』『3月のライオン』など邦画を楽しみつつ、まどろみつつ、経由地のドバイまでおよそ10時間をのんびり。(というか持て余す)

予定通りの時刻にドバイに着いたは良いものの、日本を2時間早く出た分ドバイでのトランジットが2時間延び、結局空港で5時間の滞在を余儀なくされました。
気のせいかやや蒸し暑さみたいなものを感じましたが、特にトラブルもなく、そのままロンドンはヒースロー空港行きの便に乗り換え、いよいよイギリスへと向かうのでした。
『ロンドンの小景』をたずねて② につづく
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