『ロンドンの小景』をたずねて②~トラファルガー広場~
第10回記念定期演奏会まであと2日。
既に当ブログ、BESホームページ、ほか各WEBサイトにてお知らせをしておりますが、ゲスト出演を予定していた早坂宏明氏が怪我をされ、療養のため今回ご一緒することはできなくなってしまいました。楽しみにされていたみなさま、誠に申し訳ございません。なおゲストについては、関西フィルハーモニー管弦楽団の堀川正浩氏に変更し、予定通りのプログラム内容で開催いたします。みなさまのご来場をメンバー一同お待ちしております。
さて、それでは前回の記事に続きまして、http://bes911.blog71.fc2.com/blog-entry-675.htmlイギリス旅行紀の第2回、どうぞお読みください。
【2017/10/23(月) イギリス入国、そしてトラファルガー広場へ】

ドバイ国際空港を離陸しておよそ8時間。
現地時間で12:30ごろ、ロンドンはヒースロー空港に到着しました。
関空からドバイまでの移動とドバイでの乗り換え待ちでだいぶ疲労はたまっていましたが、ヒースローに着くとそんなものは一気に吹っ飛び、テンションアップ!
意気揚々と飛行機を降り、そのまま荷物を取りに行こうとしましたが、ここで第一の洗礼が…。
イギリスでは入国の際に、EU圏外の外国人全員『Landing Card(入国カード)』なるものを書かなければならないことを、僕はまったく知らなかったのです。

そういえば、CAさんが『欲しい人はどうぞ』みたいな感じで配って回っていたなぁ。
なんて思い返しながら、ひとまずゲートの手前に備え付けられた紙を手に取り、パスポートを見ながらカキカキ。
なんてことは無い項目ですが英語に不慣れな僕はけっこう手間取ってしまいました。
ちなみに書き方はこんな感じです。
ロンドン留学センター ホームページより
https://www.london-ryugaku.com/landing-card/
それを持って今度は入国審査ゲートの前に並び、いざ通ろうとすると、『パスポート見せて』から始まり、『どこからきたの?』『何の目的?』『どれくらいいるの?』『どこに泊まるの?』など質問攻めです。
しかもパスポートの写真と違いこの旅行時はヒゲがもっさり生えていたため、関空でもドバイでも何てことはなかったのに、ここヒースローではずいぶんマジマジと見られた感じがしました(僕の気のせいかもしれませんが 笑)。
質問にはたどたどしい英語でひとつずつ答え、ようやくゲートを通過。
結局飛行機を降りてから荷物を受け取るまで、30分近くかかってしまいました。
続いて、ロンドン中心部へ向かうため、地下鉄乗り場を目指します。
現地では地下鉄のことを『Underground』もしくは『Tube』といいます。
思いのほか距離があり、空港ゲートから地下鉄ゲートまで10分弱は歩いたような…。
そこでオイスターカードと呼ばれるICカード(日本のICOCA、PITAPAみたいなもの)を購入し現金もチャージ(ひとまず30ポンド)。
ちなみにこの時期は、為替レートで1ポンドが大体152円ほどでした。

カードを買うとき、何回やっても機会にお札が入らず困っていたら、キレイなお姉さんが近寄ってきて『50ポンド札は入らないわよ』みたいな感じで教えてくれました。
そしてそのあと違うお姉さんが、『カードの買い方を教えて』と今度は僕に訊いてきました。
なんだか幸先が良いぞ!(あまりうまく話せなかったのだけど 笑)


地下鉄はカマボコ型で、中は少し狭い印象を受けますが、乗客はそんなに多くなく、ゆったり座れました。
窓から見える景色が、日本のそれとは明らかに違い、『ああ本当にロンドンに来たんだなぁ』とワクワクしてきます。


地下鉄に乗っていたのは30分くらいだったでしょうか、滞在ホテルの最寄りである『グロスター・ロード(Gloucester Road)』駅に到着し、駅員さんにホテルの場所を訪ねスタスタ歩く事およそ7~8分。
若干迷いましたが、目的地の『アヴニ・ケンジントン・ホテル(Avni Kensington Hotel)』へ無事到着しました。


チェックインは滞りなくOK、そのまま部屋へ荷物を置き、早速シャワーを浴びてスッキリしたころには既に15:00。
この旅は現地滞在時間100時間弱と短いので、まずは1つだけでも何かを見にどこかへ行こうと、ひとまず賑わいを求めて『ピカデリー・サーカス(Piccadilly Circus)』へ向かいます。


ピカデリーには10分程度で到着しブラブラ歩いていると、立派な劇場らしき建物が見えてきました。

ハーマジェスティーズ劇場(Her Majesty's Theatre)という300年以上続く老舗の劇場。
年中『オペラ座の怪人』をやっていることでも知られているようです。
当日券はありますか?とチケットオフィスで訊いてみると、まだ20~30席残っているとの事!
おすすめの席をいくつか教えてもらい、その中で一番安いチケットを1枚ゲットしました。

この時点で17:00ごろ。
開演の19:30までまだ時間があるので、近くに何があるか調べてみると、『ロンドンの小景 第4楽章』で描かれている『トラファルガー広場(Trafalgar Square)』が歩いて10分ほどのところにあるようです。
早速、スマホの地図を頼りにそっちの方向へ進むと………、ありましたトラファルガー広場!


動画も少し撮影しましたので、ご覧ください。
僕のような観光客だけでなく、デート中らしきカップル、学校帰りの大学生グループ(高校生グループ?)、散歩中のご老人、近所に住んでいそうな感じの母と子、ギター片手に朗々歌うストリートミュージシャン、ジャグリングがあまりうまくない大道芸人、半ソデ半ズボンのジョガー、などなど色々な人が集まっている公園といった雰囲気です。
広場の中心には、『ネルソン記念柱(Nelson's Column)』というモニュメントがそびえ建っています。
なるほど、こういうワイワイ賑やかな雰囲気を描写した音楽なのだなぁとしみじみしながら、近くにいたお兄さんにお願いして、写真を撮ってもらいました。

広場をあとにするころ、隣接する美術館『ナショナル・ギャラリー(National Gallery)』の前では演説がはじまり、盛り上がっている様子を尻目に、軽めの夕食をとるためまた少しウロウロ散策。
1軒のパブを見つけ、なんだか雰囲気良さそうなので入ってみました。

ワクシー・オコナーズという、あとで調べたらわりかし有名なお店だったようです。
なんとなく浮ついた気分だったのでメニューをじっくり見ながら選ぶ余裕がなく、とりあえず頼んだ飲み物がこちら。

ビールが飲みたかっただけなのに、なぜかクラフトビールとウィスキーのセット。
ま~いっかと飲んでいると、一緒に注文した料理が届きました。

肉とポテトがたっぷり入ったパイです。
写真じゃわかりづらいですが、かなり大きめサイズ。
お酒によく合うお味で、追加でギネスを1杯注文しちゃいました。

日本と同じ味のはずですが、なんだかおいしく感じます(笑)
飲み終わってハッと気づいたときには、19:20。
大急ぎで劇場へ向かい、席に着きました。

オペラ座の怪人、ストーリーは知っていても実際に観劇するのは初めてで、ピットから聞こえてくるオーケストラの生演奏の迫力にすっかり酔いしれました。
オーケストラは、ハデハデしく力業で上手いという感じではなく、どこでどう演奏すればよいかツボを全て心得ている職人芸のような上手さ、という印象でした。
それもそのはず、日曜だけが劇場はお休みでそれ以外月曜~土曜までは毎晩公演(ソワレ)があるのに加え、木曜と土曜は昼公演(マチネ)があるので、週に計8回も同じステージをやっていればすっかり十八番になりますよね。
2時間強のステージはあっという間に終わり、カーテンコールの際に主役の方が『このキャストでの公演は今月でおしまい。あと数回最後までがんばります』という内容のスピーチをして会場は大きな拍手に包まれました。
スタンディングオベーション続出の光景も感動的だったなぁ。
終演後はまっすぐホテルに戻り、シャワーを浴びて就寝。
ちなみに僕はこの日、自分の身体の調子がなんだかいつもと違うことにまだ気づかないのでした。
『ロンドンの小景』をたずねて③ につづく
Tuba 由良
既に当ブログ、BESホームページ、ほか各WEBサイトにてお知らせをしておりますが、ゲスト出演を予定していた早坂宏明氏が怪我をされ、療養のため今回ご一緒することはできなくなってしまいました。楽しみにされていたみなさま、誠に申し訳ございません。なおゲストについては、関西フィルハーモニー管弦楽団の堀川正浩氏に変更し、予定通りのプログラム内容で開催いたします。みなさまのご来場をメンバー一同お待ちしております。
さて、それでは前回の記事に続きまして、http://bes911.blog71.fc2.com/blog-entry-675.htmlイギリス旅行紀の第2回、どうぞお読みください。
【2017/10/23(月) イギリス入国、そしてトラファルガー広場へ】

ドバイ国際空港を離陸しておよそ8時間。
現地時間で12:30ごろ、ロンドンはヒースロー空港に到着しました。
関空からドバイまでの移動とドバイでの乗り換え待ちでだいぶ疲労はたまっていましたが、ヒースローに着くとそんなものは一気に吹っ飛び、テンションアップ!
意気揚々と飛行機を降り、そのまま荷物を取りに行こうとしましたが、ここで第一の洗礼が…。
イギリスでは入国の際に、EU圏外の外国人全員『Landing Card(入国カード)』なるものを書かなければならないことを、僕はまったく知らなかったのです。

そういえば、CAさんが『欲しい人はどうぞ』みたいな感じで配って回っていたなぁ。
なんて思い返しながら、ひとまずゲートの手前に備え付けられた紙を手に取り、パスポートを見ながらカキカキ。
なんてことは無い項目ですが英語に不慣れな僕はけっこう手間取ってしまいました。
ちなみに書き方はこんな感じです。
ロンドン留学センター ホームページより
https://www.london-ryugaku.com/landing-card/
それを持って今度は入国審査ゲートの前に並び、いざ通ろうとすると、『パスポート見せて』から始まり、『どこからきたの?』『何の目的?』『どれくらいいるの?』『どこに泊まるの?』など質問攻めです。
しかもパスポートの写真と違いこの旅行時はヒゲがもっさり生えていたため、関空でもドバイでも何てことはなかったのに、ここヒースローではずいぶんマジマジと見られた感じがしました(僕の気のせいかもしれませんが 笑)。
質問にはたどたどしい英語でひとつずつ答え、ようやくゲートを通過。
結局飛行機を降りてから荷物を受け取るまで、30分近くかかってしまいました。
続いて、ロンドン中心部へ向かうため、地下鉄乗り場を目指します。
現地では地下鉄のことを『Underground』もしくは『Tube』といいます。
思いのほか距離があり、空港ゲートから地下鉄ゲートまで10分弱は歩いたような…。
そこでオイスターカードと呼ばれるICカード(日本のICOCA、PITAPAみたいなもの)を購入し現金もチャージ(ひとまず30ポンド)。
ちなみにこの時期は、為替レートで1ポンドが大体152円ほどでした。

カードを買うとき、何回やっても機会にお札が入らず困っていたら、キレイなお姉さんが近寄ってきて『50ポンド札は入らないわよ』みたいな感じで教えてくれました。
そしてそのあと違うお姉さんが、『カードの買い方を教えて』と今度は僕に訊いてきました。
なんだか幸先が良いぞ!(あまりうまく話せなかったのだけど 笑)




地下鉄はカマボコ型で、中は少し狭い印象を受けますが、乗客はそんなに多くなく、ゆったり座れました。
窓から見える景色が、日本のそれとは明らかに違い、『ああ本当にロンドンに来たんだなぁ』とワクワクしてきます。



地下鉄に乗っていたのは30分くらいだったでしょうか、滞在ホテルの最寄りである『グロスター・ロード(Gloucester Road)』駅に到着し、駅員さんにホテルの場所を訪ねスタスタ歩く事およそ7~8分。
若干迷いましたが、目的地の『アヴニ・ケンジントン・ホテル(Avni Kensington Hotel)』へ無事到着しました。




チェックインは滞りなくOK、そのまま部屋へ荷物を置き、早速シャワーを浴びてスッキリしたころには既に15:00。
この旅は現地滞在時間100時間弱と短いので、まずは1つだけでも何かを見にどこかへ行こうと、ひとまず賑わいを求めて『ピカデリー・サーカス(Piccadilly Circus)』へ向かいます。




ピカデリーには10分程度で到着しブラブラ歩いていると、立派な劇場らしき建物が見えてきました。

ハーマジェスティーズ劇場(Her Majesty's Theatre)という300年以上続く老舗の劇場。
年中『オペラ座の怪人』をやっていることでも知られているようです。
当日券はありますか?とチケットオフィスで訊いてみると、まだ20~30席残っているとの事!
おすすめの席をいくつか教えてもらい、その中で一番安いチケットを1枚ゲットしました。


この時点で17:00ごろ。
開演の19:30までまだ時間があるので、近くに何があるか調べてみると、『ロンドンの小景 第4楽章』で描かれている『トラファルガー広場(Trafalgar Square)』が歩いて10分ほどのところにあるようです。
早速、スマホの地図を頼りにそっちの方向へ進むと………、ありましたトラファルガー広場!



動画も少し撮影しましたので、ご覧ください。
僕のような観光客だけでなく、デート中らしきカップル、学校帰りの大学生グループ(高校生グループ?)、散歩中のご老人、近所に住んでいそうな感じの母と子、ギター片手に朗々歌うストリートミュージシャン、ジャグリングがあまりうまくない大道芸人、半ソデ半ズボンのジョガー、などなど色々な人が集まっている公園といった雰囲気です。
広場の中心には、『ネルソン記念柱(Nelson's Column)』というモニュメントがそびえ建っています。
なるほど、こういうワイワイ賑やかな雰囲気を描写した音楽なのだなぁとしみじみしながら、近くにいたお兄さんにお願いして、写真を撮ってもらいました。

広場をあとにするころ、隣接する美術館『ナショナル・ギャラリー(National Gallery)』の前では演説がはじまり、盛り上がっている様子を尻目に、軽めの夕食をとるためまた少しウロウロ散策。
1軒のパブを見つけ、なんだか雰囲気良さそうなので入ってみました。

ワクシー・オコナーズという、あとで調べたらわりかし有名なお店だったようです。
なんとなく浮ついた気分だったのでメニューをじっくり見ながら選ぶ余裕がなく、とりあえず頼んだ飲み物がこちら。

ビールが飲みたかっただけなのに、なぜかクラフトビールとウィスキーのセット。
ま~いっかと飲んでいると、一緒に注文した料理が届きました。

肉とポテトがたっぷり入ったパイです。
写真じゃわかりづらいですが、かなり大きめサイズ。
お酒によく合うお味で、追加でギネスを1杯注文しちゃいました。

日本と同じ味のはずですが、なんだかおいしく感じます(笑)
飲み終わってハッと気づいたときには、19:20。
大急ぎで劇場へ向かい、席に着きました。

オペラ座の怪人、ストーリーは知っていても実際に観劇するのは初めてで、ピットから聞こえてくるオーケストラの生演奏の迫力にすっかり酔いしれました。
オーケストラは、ハデハデしく力業で上手いという感じではなく、どこでどう演奏すればよいかツボを全て心得ている職人芸のような上手さ、という印象でした。
それもそのはず、日曜だけが劇場はお休みでそれ以外月曜~土曜までは毎晩公演(ソワレ)があるのに加え、木曜と土曜は昼公演(マチネ)があるので、週に計8回も同じステージをやっていればすっかり十八番になりますよね。
2時間強のステージはあっという間に終わり、カーテンコールの際に主役の方が『このキャストでの公演は今月でおしまい。あと数回最後までがんばります』という内容のスピーチをして会場は大きな拍手に包まれました。
スタンディングオベーション続出の光景も感動的だったなぁ。
終演後はまっすぐホテルに戻り、シャワーを浴びて就寝。
ちなみに僕はこの日、自分の身体の調子がなんだかいつもと違うことにまだ気づかないのでした。
『ロンドンの小景』をたずねて③ につづく
Tuba 由良
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