fc2ブログ

Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

Brass Ensemble Saturday / ブラス・アンサンブル・サタデー

新入り仮入団のTrbの佐藤です。
2/18(日)13:00-17:00に呉竹文化センターで練習がありました。
1) 基礎合奏(佐藤)
2)ウィリアム・ボイス組曲 1楽章・5楽章(宇野さん)
3)土曜日の祝典(佐藤)
4)3つの情景(石田さん)
5)第1旋法による8声のカンツォン(石田さん)
6)オーメンズ・オブ・ラブ(高橋さん)

仮入団後はじめて、基礎合奏と土曜日の祝典の練習をリードする役を仰せつかりました。今まで何回か練習に参加してきましたがその練習で、あまりされていない事をしたり、指摘されていないことを話そうと思いました。

1)基礎合奏(佐藤)
a)ロングトーン
BESの練習の最初には、今まではロングトーンを皆でする事が多いですが、多くがmajor(長調)の音階でロングトーンをされていました。そこで、今回minor(短調)の音階もいれてロングトーンをしました。
major scale(ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド-シ-ラ-ソ-ファ-ミ-レ-ド)→
harmonic minor scale(ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ#-ラ-ソ#-ファ-ミ-レ-ド-シ-ラ)→
melodious minor scale(ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ#-ソ#-ラ-ソ♮-ファ♮-ミ-レ-ド-シ-ラ)
を2拍づつで。
これをBb→Gm(harmonic)→Gm(melodious)

Eb→Cm(harmonic)→Cm(melodious)
でしました。慣れない事をするのは大変ですが、頭の体操ですね。曲の中にはいろいろな形で出てきくるので、minor scaleも取り入れて基礎練したほうがいいと思っています。
b)呼吸法の話
演奏する時に、体に力を入れずに息の出し入れをするのが演奏効果があがるというのは、多くの方は同意されることかと思います。また、演奏時に呼吸量が多い方がいい音がだせる、というのも多くの方が同意される事項と思います。それでは、リラックスした呼吸だけをしていたら、演奏時の実際の呼吸量が増えるか?と問われたなら、私は??と思っています。アスリートがその日に最初にすることが、ストレッチ。実際に競技で動かす範囲よりも広く、関節や筋を伸ばしておきます。そのことで、実際に競技で体を動かす時に、その範囲で力まずに滑らかにできるのだと思っています。ならば、楽器演奏のウォームアップ時には、実際の演奏中に呼吸する時に動く範囲よりも、(少し力んでも)大きく息を吸って伸ばしておいてその状態に慣れておく事が、大事なのかなぁ、と考えています。あまり時間もなかったので、詳しくは言えなかったけど、姿勢を正すことと呼吸の深さ、どこが膨らむのかを意識しながら目一杯広げておくことを、私は意識しています。
もう一つ。わたしは、大学卒業以降の演奏の殆どが、トロンボーンアンサンブルだったのです。トロンボーンアンサンブルでは多くの場合立奏なんですが、多くのブラスアンサンブルと同じようにBESも座奏です。現在、私がBESで演奏する時の大きな課題の一つが、座奏でも立奏と遜色ないような音を出せるようにすること。座ったときの姿勢、椅子のどこに座るか?色々工夫している最中です。Tuba由良さんが、ビアノの椅子を使っているのですが、普通のバイプ椅子よりも高いです。これだと、座ったときのお腹と大腿の角度がより大きくなり、お腹がよりフリーになるなぁと感じています。
c)コラール
前回と同じコラール集の1番。
呼吸をより深くすることを意識すること。
それぞれのフレーズには全体の音量記号はついているけど、クレッシェンド、デクレッシェンドの記号はない。が、自然なフレージングのためには、どこに向かっていってどこが頂点でどのまでで収束していくのか、は大事なこと。物理的に均一であると、不自然に平坦になってします。でも、このフレージングの頂点の感じ方があっていないと、バラバラな演奏になってしまう。そこで、向かうべき頂点の場所を一旦決めて、演奏してもらう。自然なフレージングのメロディになったかなと私は思ったです。

3)土曜日の祝典
今までのBESの練習は、かなりミクロな視点でキッチリ、リズムと音程を合わせる練習が主体でした。当然、これは必須なことだと思います。が、他のメンバーはもうこの曲は本番で吹いていて、一度は仕上げたことのある曲ですので、機械的なことが極端に破綻するとは思えません。だから、今回はミクロなことよりも、もう少しマクロな視点での内容を中心にお話させてもらいました。
1-c)の時のように、それぞれのフレーズの頂点を意識してもらうようにしました。より堀の深い演奏にと。
メインフレーズの頂点と、オブリガード・合いの手の頂点のズレを意識してもらう事。スコアの構造を俯瞰できた演奏になればなぁと思いました。
この曲は、BESのために書かれた委嘱作品。中々他の団体が演奏する機会はないのが現状です。作曲家が生みの親なら、演奏家のBESが育ての親。この曲が育つのは、BESがどういう演奏をするのかにかかっているんです。演奏のたびに何らかの発見をするには、楽譜に書かれている事から極端に逸脱しない範囲で、違った事にチャレンジしてみるのがいいのかなと思って、すこし違ったことを言ってみました。
最終的に本番でどういう演奏になるか判りませんが、何かすこしでも進化した演奏になればと思っています。

5)第1旋法による8声のカンツォン
今日は1Choirの3番目のTrb1をアルト・トロンボーンで吹いてみました。
2Choirの3番目がフリューゲルホルンなので、こちらも明るい音のほうがいいかなと思ったんです。
でも、音程が安定しないなぁ。やっぱりテナートロンボーンで吹いたほうがいいかなという結論に、自分の中ではなりました。呉竹文化センターにて

スポンサーサイト



Posted by

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply